人にお願いするための文章を書くには、一般的な書式やマナーを知ることが必要です。
お願いする相手は、上司なのか、それとも取引相手なのか?
状況によって、書式や言葉の使い方が変わってくるのは当たり前のことです。
・・・が、
今日僕がお伝えしたいのは、お願い文章を書く時に知っておくべき、とっても大切なことです。
今日お話しすることの意味をつかんだ時、あなたは・・・、
その感覚でセールスレターはもちろん、あらゆる文章力が飛躍的にUPすることでしょう。
誰かに何かをお願いすること。
これは、相手から何かを頂くための意思表示です。
悪い表現を使ってしまえば、相手から何かを奪うこと。
「教えてください。」
そんなお願いも、『相手の時間を奪って、教えて欲しい』という意味が隠れているのです。
何かもっと生産的なことの為に使えるかもしれない相手の時間を、頂こうとしている行為なんですよね。
このように考える時、何かをお願いする時に最も大切なことが何かわかってくるのです。
「あの人にお願いされたら嬉しい」と思ってもらえる人
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あなたが何かをお願いする時、相手は何らかの負担を必ず感じます。
「寄付してください。募金をお願いします!」
善意の気持ちからそのようなお願いをしても、必ず負担を感じさせてしまうものです。
たとえ金銭的に余裕がある人であっても、何かしらの心の負担を与えてしまうのは確かなことでしょう。
ところが・・・、
「私に寄付させて下さい。」
「募金なら、私にさせて下さい。」
「そのようなご依頼なら、私に申しつけて下さい。」
と、自ら手を挙げる人もいるのです。
なぜ?
なぜ、重荷を感じてしまうような『お願い』に対して、手を挙げる人が出てくるのでしょうか?
なぜ職場の先輩は新人教育に時間を捧げるのか?
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「ご指導お願いします。」
新入社員からお願いをされた職場の先輩は、彼らの持ち時間を新人さんに与えることで指導が始まります。
先輩が100%使えるべき仕事の時間の一部。
それを新人さんへ与えるのです。
それは同時に、先輩のパフォーマンスが減少することを意味します。
本来なら先輩がお仕事で稼げるお金を減らして、指導していくわけですから。
これだけを考えると、会社にとっても先輩にとっても、デメリットでしかありませんよね。
それでも時間を与えていくのは、将来への期待、投資的なメリットがあるからです。
新人さんが成長し、いつか先輩一人の仕事よりも大きな結果を共に出せるようになる。
大きなリターンを期待して、今は喜んで与えていくのです。
与えられる量が多い時、お願いされている感覚はない
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「大変お手数ですが・・・、お願いがございまして。」
人からお願いされても、それを負担とは感じないことがあることをお話ししてきました。
大事なのは、その理由ですね(^.^)
【お願いされることで、より多くのものが与えられる】
そんな期待値を感じられる時、お願いされる負担は感じないものなんです。
むしろ、
「お願いしてくれてありがとう♪」
そのように感じるものなんですよね。
与えられるもの。
それは、物に限ったことではありません。
「誰かのお役に立てそうだ」という気持ちから感じる温もり。
これだって、価値あるものです。
あなたが、誰かに何かをお願いする文章を書こうとする時。
そんな気持ちで書くのか、それとも・・・、
「このお願いをすることで、○○をあなたに与えたい。」
そのような気持ちで書き始めるのか。
「何かを与えたい。」
あなたの奥底にある、その思いの泉を感じた時・・・。
お願いされる側の人は、自ら手を挙げたいと思うことでしょう♪
「私にお願いして!」と手をあげてもらう文章
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形式的なマナーをはじめとした、一般常識を知ることも大切なことです。
特に礼儀を重んじるビジネス文書であれば、しっかりと把握しておかなければならないことですね。
ただそうした文章であっても、根幹にあるのは全て
「私にお願いしてくれてありがとう。」
そんな究極的な理想の状態を目指すことです。
そのためには・・・、
究極のゴールを引き出すための、キッカケが必要となるのです。
お願いする相手が、豊かさを連想してくれるためのキッカケ。
それを考えていくことから、始まります。
ただの『お願い』は貯金を浪費する行為
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ただ相手に負担を課してしまうだけのお願い。
それは、貯金を食いつぶす行為です。
相手とあなたが時間をかけて築いてきた人間関係という信頼貯金。
これを消費することでお願いするやり方も、あるにはあります・・・。
例えば、友人間でのお金の貸し借りです。
「来月まで、少しでいいからお金を貸して。」
そのようにお願いされた時、あなたはきっとその友人との今までの人間関係を辿りながら判断するのではないでしょうか?
今まで約束を破ったことのない彼だから大丈夫だ。
そう判断する時も、これまでの信頼貯金を消費しているんですよね。
もちろん、これまでの貯金残高が多くあるのなら、少しくらいのお願いではびくともしないでしょう。
多かれ少なかれ、この種類のお願いをすることも、日々の生活では起こることです。
ただこれも、貯金を使っている行動であることは知っておいた方がいいですね(^-^;
お願い文章の書き方のポイントは循環にあり
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「あなたのお願いであれば、何とかしたいな。」
そのように思ってもらえるためには、相手にも返ってくる果実があることを感じてもらうことです。
これから、相手にお願い文章を書く。
これはある意味、奪う行為をしていくということです。
この行為によって、相手にベネフィットを期待してもらうことは可能だろうか?
これを考える癖をつけていくのです(^.^)
お願いすると同時に、相手に発生する利益。
与えられるもの。
それを考えていくことで、あなたの中に『与え与えられる』小さな循環が始まっていくのです♪
繋がりの中から生まれる本当の豊かさ
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子育ては、嬉しいものです。
大変だし、お金もかかるけど、ただただ嬉しい♪
子どもからお願いされることは、親として嬉しいことです。
子から頼りにされる嬉しさ。
たとえ別人格であっても、自分の一部という気持ちもどこかにあって・・・。
自分のものではないけど、自分の一部でもある。
そんな矛盾の間にある豊かさ。
子が堕落してしまうようなお願いをしてくると、親として警戒します。
それは嬉しくないお願いだからです。
奪われるのではないかと予感するお願いだからです。
お願いするという行為。
それは、何かを与えられ、相手から何かを奪う行為です。
時間であったり、手間であったり・・・、色々なものを奪っていくのですね。
だからこそ、真の意味で『もらい上手』になることが必要です。
お願いする相手が、与える以上のベネフィットを予感してもらうためには・・・?
「私のお願いを聞いて。必ず何十倍にもして返すから。」
口には出さずとも、そのような気持ちが根付いている人が、本当の『もらい上手』なんです。
もらい上手な人に、
「私にお願いして!」
と人は手を挙げるのです(^^♪
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