「あの人は仕事がデキる人だ。」
「営業のことならあの人を参考にすればいいよ。」
どこの職場にも、そんなスター的な存在がいますよね(^.^)
そんな『デキる人』と評される人たちの特徴は、文章が上手い人が持っている特徴と全く同じなんですよね。
その特徴とは・・・、
お客さんの理解を深めているという特徴です。
営業でなくても、経理や総務といった事務仕事をされている方でも、デキる人は自分の仕事が渡る相手のことを考えてお仕事をしているものです。
相手への理解を深めること。
これが最適な文章の構成を組み立てるための奥義なんです。
今日の記事の内容は、文章の構成要素についてとなります。
でもその応用範囲は、明日のお仕事からでも活用できるものです。
あらゆる分野でキラリと光る人材になるための知恵が広く広がっていきますよ♪
お買い物、メール送信、夕食の自炊時・・・、読み終えてからすぐに実践してみてください。
新たな変化を感じられることでしょう(^^♪
文章の難易度を決めるものとは
文章、事務仕事、お料理・・・、あらゆる作業には難易度というものがあります。
作業内容によって、簡単なものから難しくなるものがあるという当たり前のことですね(笑)
その難易度の差を決める大きな要素は、必要な手間の数です。
多くの作業が必要な仕事は、難易度としては上がります。
シンプルで数少ない手間で終えることのできるものは、難易度の低い作業ということです。
では文章の場合、難易度のモノサシはどこにあるのでしょうか?
その尺度は文章を差し出す相手、読み手が握っているのです。
ここは多くのケースが考えられるのですが・・・、
具体的なモノサシを一つだけ挙げると、
『読み手が最後まで自主的に読んでくれるか?』
という尺度があります。
例えば、小学生が先生に提出する作文を考えてみますね。
読み手は先生です。
この場合、おそらくどのような内容の文章であっても、先生は全ての生徒の作文を最後まで読み終えることでしょう。
読み終えた後で、作文の内容を採点するという目的があるからです。
書き手にとっての文章としての難易度は、下がってくるということになりますね。
ところが・・・、
提出する作文の相手が、担当の先生だけでない場合、
作文コンクールに提出するか否かの判断をする別の先生も含まれている場合は、難易度はグッっと上がってきます。
学校を代表する優秀な作文を選出するために、全員の作文をくまなく読む時間などありません。
「この作文はダメだ。」
途中でそう判断されると、そこで終わり。
次の生徒の作文を読み始めるのですね(^-^;
学術論文、業務内容を知らせるメール、セールスメール・・・。
あらゆる文章の難易度を決定するのは、
『読み手がどのような人なのか?』
で決まるということです。
難易度の低い相手への文章の書き方と構成
あなたがアインシュタインを尊敬している人で、難解な相対性理論を詳しく知りたいという願望を持っているとします(^.^)
その場合、内容が難解で1ページ読むのに一苦労する文章であっても、きっと最後まで読破しようとすることでしょう。
それはあなた自身に、難解な相対性理論を熟知したいという願望があるからです。
文章そのものは難解であっても、相対性理論の内容を書く側としては難易度の低い種類の文章となってきます。
内容が正しいという最低限のことをクリアしていれば、読者さんの方が読もうと努力してくれるからです。
ところが、ところが!
別の学者さんが、あなたが持っているもう一つの願望に気付いたとしたら・・・。
「出来る限り省エネで、頭が疲れることなく相対性理論を理解したい。」
更に奥にある読み手の願望に気付いた学者さんにとって、それは難易度の高い文章となってきます。
読みやすさを優先的に考えて、簡潔で明快な文章を心掛けていくことになるでしょう。
書き手の独りよがりの文章では、ダメだと言うことを知るからです。
結果は火を見るよりも明らかですね(^.^)
学生さんの要望に寄り添えなかった学者さんの難解な文章は、市場の荒波の中に消えていくことになるでしょう・・・。
読者さんの最後まで読もうとする努力に甘えることなく、
「読み手の時間と労力を減らしてあげたい。」
という思いによって、読まれる文章となるのですね。
文章の難易度が上がるという代償は、書き手の方が持つことになるのですが・・(^-^;
難易度の高い相手への文章の書き方と構成:相手に寄り添う
それでは難易度の高い文章力が必要なケースとは、どのようなものでしょうか。
例えばですが・・・、
車の購入を考えている高齢者の方へ向けた文章を考えてみましょう。
『安全に遠くまでいける移動手段が欲しい』
から、車の購入を考えている高齢者と想定してみますね。
性能へのこだわりは特になく、難しいこともよくわかりません。
高い車を購入して見栄をはりたいといった欲求も特にない人です。
最後まで読んでもらえるというモノサシで考えた場合、相当難易度の高い文章となるはずです。
「老眼も進んでいて、ただ乗りやすい車が欲しいだけなのに。こんなの読んでられない・・。」
そのように思われて、ゴミ箱にポイッと行ってしまう光景が容易に浮かんでしまいます(汗)
難易度の高い相手への文章の場合、特に重要となるのが自分を限りなく透明にして、相手になり切ることです。
この車の良さを知って欲しい。
この車の性能の素晴らしさを知って欲しい。
この価格でこの車を買えるチャンスの素晴らしさを知って欲しい。
そんな気持ちは、あなたのものであって、高齢者の気持ちではありません。
相手に寄り添って、相手の言葉でお手紙を書く。文章を書く。
小学生には小学生の言葉で
専門家には専門家の言葉で
難しい論文を理解したい学生と違って、相手はあなたに合わせようとはしてくれません。
あなたが相手に合わせていくのです。
良い釣り師は、魚になり切れる名人です。
呼吸を整えて、魚になり切って下さい(笑)
釣り人と魚ではなく、魚と魚。
釣り人を捨てれる人が、良く魚を釣る釣り人になれるということです。
「故障しなくて、安全に走ってくれる車はどれ?」
そこだけが重要だと考えている高齢者の方には、
「この車であれば故障に強くて、このサービスに加入して頂ければ、定期検査にも車を受け取りに来ますので、とても楽ですよ。」
この情報だけで、相手が必要としていることを十分に伝えられるのです。
これ以上の情報は必要無いということですね。
すべては、相手次第ということ。
顧客第一主義。
自分第一主義であっては、すぐに頭打ちとなってしまうのが文章の世界です。
最後まで読ませる文章の書き方と構成とは
長々と当たり前のことを書いてきてしまった感がありますが・・・(^-^;
『誰に文章を書いていくのか?』
ここを知ることに成功できたら、最適な文章が書けるということです。
関心を持たせる見出しだとか、
具体的な成果や数値を入れるテクニックとか、
疑問形を使うテクニック・・・、
更に更に、問題提起によって読み手の好奇心を刺激したり、
段落ごとの見出しや箇条書きを活用して・・・。
そのようなテクニックも全て、どのような相手に文章を書いていくのかを知っているから活きてくるものなんです。
このスタートでつまづいてしまったら、そこからの努力は全て無駄になってしまいます。
一度かけ間違えたボタンは、後になっても修正はできません。
間違えた場所に戻って、修正するしかないのです。
文章作成の際のよくある失敗例
誰に向けて書いていくのかをまずは深く知ること。
このように言うと、
「多くの人に読んでもらいたい。ターゲットを広くしたい。」
「ターゲットをわざわざ絞り込んで選択肢を狭めるのはもったいない。」
そのように思うのではないでしょうか?
気持はとてもよくわかります(^-^;
学生さんにも読んで欲しいし、社会人の人にも読んで欲しい。
全ての世代に読んで欲しいから、どの世代が読んでも違和感を感じない文章を目指してしまう・・・。
もうおわかりですね(^-^;
ターゲットを広げると、内容も広がっていくということです。
そうなると、どうしても内容がぼやけてしまうものなんですよね。
その結果、誰にも刺さらない文章が出来上がってしまうのです。
例えば今僕がこうして書いているこの記事ですが、これは
「文章を書きたいけど、どのような構成で書いたらそれらしい文章に仕上がるのか知りたい。」
と思っている人に向けて書き始めたものです。
文章というとあまりに範囲が広くなりすぎるので、その中で
『ターゲットを絞り込むことの重要度』
だけにフォーカスしてお伝えすることに決めたんですよね。
「あれも伝えたい、これも伝えるべきだ。」
今これを書いている僕でも、そんな思いが浮かんできます(^-^;
それでも内容がぼやけてしまわないように、頭の中に浮かんでくる誘惑を払いのけながら内容も絞り込んでいるのです。
大切なのは書き手の心境ではなく、読み手の心境です。
この心的姿勢を徹底的に修得して習慣化できれば、文章の達人たちの入り口に入ったも同然です。
一人に向けて書く文章が多くの人に届く不思議
まずは、一人に向けて文章を書いていくこと。
それが結果的に、多くの人たちに共感されて読んでもらえる文章の鍵を握っているんですよね。
一人の具体的な悩み、知りたいと欲していること、関心事・・・、
そういったことに対して直接応答するつもりで書いていく。
その一人の背景には、多くの人たちがいます。
多くの人たちの背景に、さらに多くの人たちがいるのではない。
ターゲットが明確となった文章は、より細部にまで読み手の抱える感情に共鳴していくものとなります。
気持ちの繋がりが生まれてくるのです。
そのような文章は、質の高いコンテンツと呼ばれることもあります。
報告書はあの人にまかせよう。
なぜあの人のプレゼンは、説得力があるのだろう?
そのように言われるようになるんですよね。
秘密の根源は、ここにあったのです。
明確な一人に対して、メッセージを送る。
それは、書き手のあなた自身がより親身になって伝えることのできる手段でもあるからです。
使うべき言葉の構成:自分主体の文章か相手主体の文章か?
『わかりやすい表現で書くことが、文章の基本。』
よく言われることですが、本当にその通りだと思います。
明確な答えがあるわけではありません。
『誰に書いているか?』
によって表現が変わってくるんですよね。
学生には学生言葉で
大人には大人の言葉で
英語圏の人には英語で
日本語を学びたいと英語圏の人には日本語の場合も・・・
全ては、相手次第ということです。
多くの専門用語を散りばめても良い文章もあれば、出来る限り日常的な言葉で伝えるべき文章もあります。
あまりに平易な言葉で説明されると、バカにされていると感じてしまう人もいますよね。
シンプルに
『故障に強くて安全な車に乗りたい』
と思っている人に、エンジンの性能や耐久性などをいくら説明しても響かない相手もいるはずです。
「この車なら、正しく乗っていれば15年は大丈夫ですよ。」
この一言だけを求めている相手だっていますから。
不必要なものは、全て捨てていくこと
何が必要で何が不必要なのかは、相手によって変わること
その相手一人に向けて、メッセージを書いていくことが正しい文章の構成となるということです。
文章の正しい書き方を知ろうとするのではなく、相手を正しく知ろうとすること。
こちらの方が大切なことだったのですね。
ゴールを設定するときに一つだけ意識して欲しいこと
組織にはマネジメント、管理が必要です。
同様に、文章にもマネジメントは必要不可欠なのです。
マネジメントにも、正しい管理とそうでない管理があります。
マネジメントの世界はあまりに深く、知り尽くせない広さがあるので僕にはとても理解の及ぶ世界ではありませんけど・・・(^-^;
それでもただ一つ、正しいマネジメントに絶対に必要なものはあることは知っています。
それが、目標でありゴールなんです。
組織内の全ての人が、同じ目標を抱いている組織は強いです。
共通の明確なゴールが描けていること。
文章の世界でも、これは全く同じです。
達成目標。
どこに向かうべきかを知っていることは、どのような組織のマネジメントにおいても必ず必要なことなんですよね。
ただし・・・、
実は、このゴールにも2種類のゴールがあるのです。
大局的なゴールと近視眼的なゴール
表には出さないけど、書き手が密かに抱えている目標もあるということ
末端組織の人たち全てが知っているわけではないけど、マネジメント側が持っている裏の目標。
聞こえは悪いですが・・・(^-^;
それは親が子に抱く愛情にも似ています。
「今はこれを言ってもわからないから、この段階ではこのように表現しよう。」
そのようなものです。
売り上げ目標をこのように抱えているけど、これは最終目標ではない。
この目標は組織が新たに生まれ変わるための、一つのステップに過ぎない。
そんな大局的な目標もあるものなんですよね。
今回の記事で僕は、
文章の構成を決定するために絶対に必要なことや、
『誰に向けて書くのか?』
ここを知ることが命であり、絶対に欠かせない大切なことであることをお伝えしました。
この重要度を知って頂ければ、目標はクリアです。
でも・・・、
それは文章の世界の入り口に過ぎないことも本当なんです。
何を?どのように?どんな順番で伝えていくのか?
その神秘的な世界に、一握りの興味を抱いて欲しい。
そんな大きな目標を秘めながらこの記事を書いてきました(^^♪
ここまで読んでいただいたあなたは、ライティングの世界に入るべき人である可能性がとても高いです。
その素質、才能を大切に育てていくことは、あなた自身の喜びにも繋がっているのですから。
ぜひ、こちらの記事にも目を通してみてください。
文章と関わりながら生きていくことの素晴らしさを感じて頂けると思います。
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