文章を書くだけであれば、誰にでもできることです。
でも伝わる文章は、誰にでも書けるものではありません。
「あの人はトークが上手だから、よく売れるよね。」
会社に一人くらいは、トークが上手いと評判の営業マンがいると思います(^^)
喋るだけなら誰でもできても、相手に伝わるトークとなるとそうではありませんよね。
社会人として、トークの上手さは大きな武器となってくれるものです。
同じように、伝わる文章を書ける技術を身につけることも、想像以上の大きな資産を手にするということなんです。
一度書いた文章は、24時間誰かの目に触れることができるという点で、伝わるトーク以上の価値があるとすら僕は思っています。
文章の技術を磨くことは、あなたに大きな利益を与えてくれます。
上司にどうしても了承して欲しい提案がある。
そんな時に、これからあなたが身につけていく文章力が活きてくるのです。
文章はトークと違って、いつまでも形に残るもの。
だからこそ文字として受け取った心からのメッセージは、大切にされるものなんです。
書く人も、それを受け取る人も。
伝わる文章を書く人は、その言葉に触れた時、瞬時にその文章を書いた時の時間が戻ってきます。
伝わる文章を受け取った人は、その言葉に触れた時、瞬時にその時の瑞々(みずみず)しい気持ちが甦ってくるものです。
今回は、そんな文章力の根源となるものをお伝えしていこうと思います♪
ほんのちょっとの違いで伝わる文章へと大きく変わる
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このような言い回しが、効果的だ。
このように句読点を使い、接続詞を利用したら伝わりやすくなる。
多くの人は、文章を見栄え良くするためのテクニックを知りたがるものです。
テクニックを知ることが即戦力となって、すぐに結果が表れ、文章が上手くなる幻想を抱くからでしょう。
でも僕の答えはNOです。
僕自身は、細かいテクニックをあまり気にしていないんですよね。
正直、頭で覚えているテクニックは少ないと思います(^-^;
そして気にすべきことではないとも、思っています。
なぜならそれは、自転車に乗るように自然に身につくものだからです。
なぜ自転車に乗れるのだろう?
そのように考えることが、かえって邪魔になってしまうものです。
伝わる文章には、もっと大きな大前提があるんですよね。
これを体で覚えていくことで、あなたの書く文章は一気に変わってきます。
この根源的な大前提を言葉にして伝えることは、本当に簡単なものです。
簡単なのですが、行うに難し。
言うに易し、行うに難しなんですよね(^-^;
テクニックは覚えることではなく確認するもの
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確かにテクニックを知ることは有効ですし、役に立つものです。
例えば文章を書くテクニックの一つとして、
『結論を後回しにせず、まず先に結論を明確にする』
というものがあります。
これを知る事で、読者さんに最後まで読んでもらえる文章が書けるようになるでしょう。
でも大切なのは、ここからなんです。
このテクニックを知るだけで終わっては、自転車に乗る技術にはならないんですよね。
なぜ?
『なぜ結論から先に明確にすると、読まれやすい文章になるのか?』
ここを考えていくところまでいかなければ、意味がなくなってしまうのです。
そこまでいかなければ、いつまで経ってもテクニックを追い続けなきゃならなくなるんですよね。
こういったテクニックは、時代や業界によって変化し続けていくものなんです。
テクニックから入るのは愚策です。
英語を勉強する前に、英文法から入るようなものだと僕は密かに思っています。
英語も言葉です。
常に変化しているから、既に通じなくなった大昔の英語だってたくさんあるのです。
意味がわかればいい。
相手に意味が伝わればいい。
最初はそう割り切って英語に触れていくことで、自然な語順が身についてくるものなんです。
そうして体で身につけてきた語順を、教科書で答え合わせしていくのが文法です。
後で確認するための理屈に過ぎないものなんです。
文法ファーストではないんですよね。
テクニックに縛られ過ぎるのは、よくありません。
伝わる文章を書くために絶対に欠かせない3つの要素
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迷った時に、戻るべき文章の原点。
どんなベテランでも、書き始める時に必ず確認すべき原点が、伝わる文章にはあります。
ここだけは絶対に忘れてはならないという、3つの原点です。
それが・・・、
- 誰に伝えるのか?
- 何を伝えるのか?
- どのように伝えるのか?
これら3つの原点です。
伝わる文章に欠かせないこれら3つの要素ですが、実はこれら3つの中でも重要度の大きさの序列があります。
1 2 3
1が最も重要度が大きく、3が最も低い重要度なんですね。
これら3つの中で最も優先度の低いのが、3の『どのように伝えるのか?』の部分なんです。
この『どのように伝えるのか?』の部分が、テクニックの部分なんですよね。
多くの人はテクニックばかりを知りたがり、追い求めるのです。
なぜそうなってしまうと思いますか?
それは、テクニックが目に見えるものだからです。
本当に大切なものが何かを掴んだ人だけが伝わる文章を習得する
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大切なものは目に見えない。
サンテグジュペリの言葉ですが、僕がとても大切にしている不変の真理でもあります。
先程、3つの原点についてお伝えし、重要度も1から3の順に小さくなっていくことをお話ししました。
これは、3になっていくほどに目に見えるものとなっているんですよね。
重要度が小さくなっていくもの(テクニック)
より抽象的になり、重要度が大きくなってくるもの(本質)
より重要なものほど、抽象的で目に見えないものなんです。
これが真実であり、ここから全てが始まります。
ズバリ、
誰に伝えるのか?
テクニックを知りたい気持ちをグッと抑えて、まずはここをしっかりと抑える必要があるのです。
遠回りのようですが、これが文章の土壌となります。
どんな土壌ができるかで、どのように木が育っていくのかが決まってくるのです。
「誰に伝えるのか?」をしっかりと把握すること。
この土壌に種が植えられ、芽が出て、木が育っていくことになります。
『誰に伝えるのか』を知る人の文章の書き方とは
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相手を知ることが大切であることは、多くのコピーライターさんたちが言っていることです。
文章に限らず、あらゆるビジネスに欠かせない要素ですよね。
この部分をもう一度、僕はもっともっと強くこの記事で伝えようとしています。
ここさえしっかり掴めていれば、この先の伸びしろがグンと増えていくからです。
相手を知るということを簡単に考え過ぎず、難しく考え過ぎないこと。
何を言っているのか、わからないでしょうが・・(^-^;
簡単なことです。
相手を大切に思う、思いやりの気持ちのことなんです。
これを骨の髄にまで浸透させ続けていくことが、伝わる文章の根源なんですよね。
伝わる文章にペルソナは必要なのか?
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ペルソナという言葉を、ライティングに興味のある方ならきっと聞いたことがあるでしょう。
読み手のキャラを設定するために、年齢や性別を細かく想定していくことです。
これも、あくまでツールなんですよね。
包丁がなければ料理が難しいのと同じで、もちろん大切なツールではあります。
それでも、もっと大切なのは包丁を持つ料理人としてのあなたなんです。
人を好きになった時の気持ち。
大切だった人と別れなければならなかった時の、胸の痛み。
そんな気持ちを大切にしていくことの方が、何千倍も重要なことなのです。
相手を知り、相手になり切り、相手の思いを知ること
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どんなツールを用いても、完全に相手を知ることは不可能です。
自分自身ですら、完全に知ることなんてできないのですから。
表に出ている性格なんて、ほんの一部に過ぎないものなんです・・・。
そうであっても、自分の気持ちを手掛かりに相手の思いの世界に入っていくのです。
我が子を可愛いと思っているあなた。
恋人を愛おしいと思っているあなた。
そんなあなたが・・・、
あなたにかわいいと思われている、我が子の気持ちに入ること。
あなたに愛おしいと思われている、恋人の気持ちに入ること。
ちょっと下品な表現を使ってしまえば・・・、
魚になり切れる人ほど、上手な釣り人になれるということなんですよね。
問われるのは、この力を磨くあなたの心なんです。
伝わる文章を書けるようになると、それ自体が大きな力を持つようになります。
ハッキリ言ってしまうと、悪用することすらできるものなんです。
相手を知ろうと努力すること。
包丁という素晴らしいツールを手にした、あなた自身。
両方を大切にすることで、文章にも変化がやってくるのですね。
立ち位置の違いが生む、問いかけの内容
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読み手を知ろうとする努力。
売り手の立場から、ものを書くのではなく、読み手の立ち位置から文章を書き始めていく。
その時、初めてテクニックが存分に活かされてくるのです。
テクニックという包丁が、素晴らしい料理をつくりだすためのツールになってくれるのです。
初恋の時に感じた胸の痛み。
子どもが産まれ、親となった時の戸惑いと嬉しさ。
卒業、別れの寂しさ、不安と希望。
あなたの人生で、ダイヤモンドの瞬間はきっとあったはずです。
これからも、そのような瞬間は必ずやってきます。
このダイヤモンドの瞬間を探すこと。
ここが最初のハードルです。
そして相手を思いやり、相手になりきることを最終目標として書き始めていくのです。
そこからが始まりであり、そこまでがゴールです。
読み手になり切ったあなたは今、どんな気持ちですか?
そしてあなたの書いた文章を読み終えた時、あなた(読み手)の気持ちにどのような変化が生まれますか?
思いやりとは、気持ちの移動のことです。
相手の幸せを願う気持ちです。
我が思いを限りなく小さくしていくことです。
相手の立ち位置に立った時、主語は『私』ではなくなります。
主役は、『読み手である相手』になってくるからです。
あの人に今必要なことは何だろう?
あの人にとっての最高の選択をつかみ取って欲しい。
そこに、あなた自身の思いを混入しないことです。
限りなく小さくしていくのです。
喜びすぎることなく、悲しみ過ぎることなく、軽い気持ちで真ん中の道を歩んでいくこと。
真ん中の道。
感謝だけが歩むことの出来る、真ん中の道。
王道。
ここが原点であり、誰もが目指す最終地でもあり、スタート地点でもあるんです。
誰に伝えようとしているのか?
伝わる文章は、ここを明確にすることから始まります。
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